サンタクロースって🎅
皆様こんにちは。今年もクリスマスの季節がやって来ました。ご承知のとおり、クリスマスはすべての人の救いのためにお生まれになったイエス・キリストの誕生を祝う日のことです。そこで今日はクリスマスといえばすぐに浮かぶサンタクロースのお話をしましょう。
実はサンタ・クロースは実在の人物なのです。紀元270年に今のトルコで生まれ、後にカトリック教会の司教となり、更には聖人になった聖ニコラオのことなのです。次のような逸話があります。
ニコラオは非常に裕福な家に生まれ、両親の死後莫大な財産を相続します。しかし彼は、それを貧しい人にあげようと決心します。近所に貧しい靴屋が住んでいて3人の年頃の姉妹がいましたが、お金がなく嫁入りの支度がしてやれないことを知ったニコラオは。ある晩嫁入りに必要なお金を布に包み、窓からこっそり投げ入れました。靴の中に落ちていたこの大金を見つけた靴屋は、天の恵みと思い神様に感謝し、娘を無事に嫁がせることができました。その後次女にも三女の時にも同じようにニコラオはこっそりお金を投げ入れたのです。
その後、ニコラオは司祭になり、キリストの教えを宣べ伝えながら、貧しい人に手を差し延べ、苦しむ人に慰めと励ましを与えて多くの人々に慕われました。やがて司教に押し上げられた後も慈悲深く苦しむ人々を助け続け、343年惜しまれつつ73歳で帰天されました。
12世紀ごろからヨーロッパでは12月6日をこの聖人の記念日として祝うようになり、12月5日の夜、聖ニコラオが司教姿でプレゼントを持ってきてくれると子供たちは信じ、ベッドの傍に靴や靴下を置くようになりました。そして宗教改革後から多くの地域で司教の姿でなく、赤い服に赤い帽子のおじいさんの姿になり、名前もオランダなまりのサンタ・クロースとなって、クリスマスに結びつけられたそうです。今では少し商業ベースに乗せられた感もありますが、聖ニコラオの愛の精神を思い起しながらこのクリスマスを過ごしたいものです。
理事長 植松誠明
アドヴェント・リース(ローソクの飾り)にまつわるお話は昨年紹介させていただいております
寿荘もクリスマスモードになってきました。